私は自分が思いたいことを思っている

アバンダンスプログラムなるものをやってみた。

22日間で「豊かさ」を手に入れられる、というもので、やってみるとなかなか面白い。

実際は毎日できず、結局22回のプログラムを終えるのに1ヶ月以上かかってしまったわけだが、それでも効果はあった気がする。

 

そのプログラムを終えて思ったのが、「人間は思いたいと思うことを思い、感じたいと思うことを感じるのではないか」ということ。

我々は脳みそに支配されているわけだが、往々にして脳みそというのはコントロールが効かない。全然感じたくない感情を感じたり、見なくていいものを見たり(私の場合ホラー映画とか)、言いたくないことを口走ったりする。

ADHDである私なんかは本当に自分の脳みその大暴走に困り果ててきたわけだが、たまにこう思うこともある。

 

「あ〜今悲しくなりたい。もうどん底まで悲しくなって惨めでみすぼらしくて生きる意味を失いたい〜」とか。

 

不安の発作起こりかけの時なんか、大体こんな感じ。

「やばいやばいこのままだとめちゃくちゃ苦しくなる、止めなきゃ止めなきゃ、でも止めたくない楽になりたくない。苦しみたい。苦しんで惨めになりたい気がする。。。」とか思っているうちに体が動かなくなる。

一種の自傷行為みたいなもんだ。

 

別の例として、私は最近失恋したわけだが、「もう辛いから元彼のことなんか思い出したくない!!」と思ってなるべく思い出が目に入らないようにする。

でも全然思い出す。息を吸うようにしょっちゅう思い出す。

この原因は明白で、私が本当は元彼を忘れたくないから。まだ好きだからだ。

もし明日、私の理想を詰め込んだような人に出会って全身全霊でゾッコンになったとしたら、全然思い出さなくなること間違いない。そもそも思い出しても辛くもならないし。

私は自分の意志で、思い出したい!と思って思い出しているに過ぎない。そして、自分の意志で辛くなっている。(それが失恋含めた恋愛の醍醐味でもあるし)

 

それと同様に、楽しいと思いたい時には楽しめるが、いつも楽しいと持っているものが全くもって楽しくない時もある。

あれ?おかしいな?とか思うわけだが、よく考えたらそもそも楽しいなんて感情全然欲してない。胸に手を当ててよーーく考えてみないと分からないが、そういう時は大抵悲しくて苦しくて仕方ないのだ。

 

つまり何が言いたいのかというと、私たちはいつも自分の感情や思考を無意識に選択している・・・ような気がする。

自分の脳みそのことが全然コントロールできない!この分からずや!!と今までずっと嘆いていたが、分からず屋のトンチキ野郎は私だったのだ。私は私のことを何一つ理解せず、はちゃめちゃな願望を口から出任せで喋っていたが、脳みその方は私が望んだプランを忠実に再現していたにすぎない。。。のかも知れない。

 

我々は、自分で思っているよりもずっと高尚な生き物で、自然界に住んでいる生き物たちがこの世のルールを忠実に体現して生きているように、人間だって宇宙の一部として生きている。

ごちゃごちゃ考えるのもまた楽しいが、自分は常に望みたいものを知っており、それを望んだ瞬間に実現できることを知っておいた方がよさそうだ。