誰かの言葉に傷付いたら

ネットでの誹謗中傷で、リアリティショーに出ていた女の子が亡くなってしまったのでは?とのニュース。

 

ネットでのバッシングや誹謗中傷を見てよく思うことがある。

それは、「わかるよ。」ということ。

その気持ち、わかるよ。

 

SNSで、誰かが全く知らない誰かに向けた言葉、何気なく呟いた言葉に

すごく反応してしまうことは、私にもある。

 

「どうしてそんなこと言えるの?」と怒りと悲しみに一日中取り憑かれることがある。

 

でも、話したこともない人のSNS上の発言にそこまで反応してしまうのは、

過去の自分が実体験で傷ついているからな他ならない、と思う。

 

過去に傷付いて、悲しくて悔しくて癒されない気持ちがどこかにあって、

SNSでふと読んだ言葉にその記憶が反応しているんだと思う。

 

だから、誹謗中傷してしまう人に言いたい。

あなたが怒るべきは、その見ず知らずのSNS上の人ではないよ。

あなたはSNS上ではなく、自分の実体験の中で傷付いてる疲れてるんだよ、と教えてあげたい。

 

きっと、自分ではそんなこと思い出す余裕もないくらい、悲しんでると思うけど、

怒りの根っこは絶対に絶対に自分の中にある。

 

だって、SNSの向こう側に人に怒ったってどうしようもないことくらい、落ち着いて考えたらわかるじゃん。

過去の傷付いた自分を、ネット上の誹謗中傷で癒そうと思っても、絶対に癒せない。

どんどん問題から目を背けて辛くなるだけだと思うよ。。。

 

だからまず、自分に頑張ったね、悔しかったね、悲しかったね、疲れたね、って言ってあげないと。。。

 

過去の怒りに我を忘れて、あたかもSNS上の赤の他人が悪いかのように当たり散らして、

その人がその言葉に追い詰められて亡くなってしまったとき

傷付いて慰めて欲しかっただけの過去の自分は絶対に癒されない。と思う。

 

悲しい。

きっとその人の本当の怒りの矛先は、彼女ではなかったのに。

見ず知らずの人から責め立てられる義理なんてないのに。

ただ、いろんな人に知られているだけで、怒りの捌け口にされて追い詰められたなんて。

 

彼女が追い詰められる前に、相談することができていたら。

彼女を追い詰めた誰かが怒りと悲しみに我を忘れる前に、相談することができていたら。

 

この社会が本当の意味であなたの仇を打てますように。